中国語本質講座第四回:国家医師試験TOP合格者の記憶術~エビングハウス忘却曲線~

さて、今回は、あなたに「究極の学習方法とは何か?」

このテーマについて、国家医師試験TOP合格者の学習事例を

交えて話していこうと思います。


究極の学習法…

ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、


それは、「覚えたことを絶対に忘れない」、

という学習方法でしょう。


ですが、そんなことになれば、日常の些細な

いらないことも絶対に忘れなくなってしまい、

逆に日常生活に支障をきたすことになります。


脳が忘れる、というのは、脳の可塑性と

似て、人間が長い年月の中で獲得してきた

環境への適応結果だといえると思います。


ですが、学習についていえば、「覚えたことを忘れな

い」というのが最高の方法だとするならば、

忘れない力を最大限に高めたいものです。


そこで、復習が問題となってきます。


教室のHP上で紹介している私の友人ですが、

彼、3浪し受験に失敗し、その後、中検2級に合格した後、

1年3ヶ月のブランクを経て、8ヶ月(2007年7月

再受験開始)で、熊本大学工学部に合格しています。


学習方法を変えるだけでこの結果です。


で、


合格後、彼からメールがきて、学科トップ合格だっ

たと報告受けました。




動画での説明は以下で視聴してください。


※ダウンロード版はこちらです。ここにマウスを載せて、右クリック、
リンク先をデスクトップに保存した後、ファイルをクリックして聴いて下さい。

もともと彼はモチベーションは高かったですから、

そのエネルギーが流れるトンネルを整備したら、

こういった結果が簡単に出てくる、ということですね。



学習時間はそれほど多くないといっていたんで、

復習がものをいったようです。



で、反復練習、つまり、復習という話に戻るのですが、



「復習は忘れたころにもう1度やってみる」、とか、
「3日後に1回」とか、「1ヵ月後に1回」、とか、
人によって言い方がまちまちです。




あなた:「じゃあ、いつごろに復習するのがいいですか?」



ここで、エビングハウス忘却曲線が参考になります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)は、中期記憶(長期記憶)の

忘却を表す曲線である。


心理学者のヘルマン.エビングハウスによって導かれた。

エビングハウスは、自ら「子音。母音、子音」から成り立つ無意味な

音節(rit,pek,tas...)を記憶し、その再生率を調べ、

この曲線を導いた。


エビングハウスの名から、「(ヘルマン)エビングハウスの忘却曲線」

とも呼ばれる。


<結果>

20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた。
1時間後には、56%を忘却し、44%を覚えていた。
1日後には、74%を忘却し、26%を覚えていた。
1週間後には、77%を忘却し、23%を覚えていた。
1ヶ月後、には79%を忘却し、21%を覚えていた。



<考察>

記銘してから、1日の間に急激な忘却が起こるが、

その後の忘却は緩やかに起こる。

この実験で使用されたのは相互に関連を持たない無意味な音節であり、

学問などの体系的な知識では、

より緩やかに忘却が起こると考えられる。

また、再認可能な「忘却」と「完全忘却」を区別していないという

批判もある。



さて、「20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた」


この統計結果は注目に値すると思います。


私が常に学習方法の核心においていた考えが

以下です。


「10分新しいことを学習したら、5分復習する。」



この方法はどこから来ているのかというと、

以前、友人が話していた予備校の先生が

紹介していたという学習方法から来ています。


彼によると、その予備校の先生は、国家医師試験にト

ップ合格したという方なんだといっていました。



何故、その人がこの方法を思いついたのかというと、

こんなエピソードがあったみたいです。


晩に自分の部屋で学習していると、お母さんが夜食を

持ってきてくれた際に、


「邪魔しないでくれよ!気が散っちゃうじゃないか!」といったらしいです。


すると、お母さんは


「本当に覚えているの?じゃあ、私がテストしてアゲ

ル。」


で、彼が開いているページからちょっと前に戻って、

そのページに載っている問題に彼が答えれるかお母さ

んが聞いてみると、彼は答えれない。


それで、彼は

「このままじゃあ、マズイ!」

ということになったようです。


それで、10分学んで5分復習というシンプルな方法

に行き着いたのだといいます。



エビングハウス忘却曲線
「20分後には、42%を忘却し、58%を覚えていた」


以上から、最良の復習は、20分以内に行うことだろ

うと、私は考えています。


次回は、あなたにリスニングのお話をしていきます。

あなたが中国語の学習がある程度進んでいらっしゃるのでしたら、

このリスニングの考え方を知ると、即時、リスニング力が上がります。


→中国語本質講座第五回へ進む



阿部拝

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