「真面目にノートとってるが、どうも伸びない」その理由
いかがおすごしですか。
最近、北京はといいますと、
かなり暑くなってきています。
そういえば、仕事の関係で、韓国語の
勉強をはじめたんですが、○と一の集まりに
しかみえなかった韓国語が言葉として見えてくる
ようになりました。
こうなると面白みが出てきますね。
あとはソウル大学の大綱教材4冊を突っ走る
だけですわ。
どうも、こんにちは、阿部です。
先日、こんなご質問をいただきました。
「講義の内容はなるべくノートにまとめた方がいいでしょうか。」
これは場合によりますね。
小学校の頃から先生が黒板に書いたことは
すべてノートにとる、ということが習慣に
なっているので
ノートをしっかりとること=勉強している
という図式、っていうか、常識というんですか?
そういった思い込みが、学習の進歩を極端に
遅くしているケースがあります。
三浪してどこの大学にも入らず、ある学習方法へ
シフトすることで、4浪目に国立大学の理系トップ
合格をした教え子の物語をお話しましょう。
彼が私の大学の漢語進修学科にやってきたのは、
2005年頃だったかな?
非常に真面目。
1~3浪人時代通っていた代ゼミでは、
いつも最前列の席に座り、熱心にノートを
とっていた。
だが、どこの大学も入らなかった・・・
そんな彼は、何やら、サプリやら何やら、あと、
コーヒー浣腸が体に良いなどと、23才とは
思えない程、『薬物』中毒となっていた。
「おい、おまえ、23でそんな薬漬けの生活して
どうすんの?必要ないだろ?」
何やら、あきらめモードが入ってたんですよね。
よく、こんな言葉あるじゃないですか。
「変わりたい。けど変われない。」
彼の『薬物』依存もそんなところから
来ていたんだろうと。
で、ですね、
「変わりたい。けど変われない。」
この言葉、根本からよく考えると、
ある恐ろしい事実が浮かび上がってくるんですね。
前回も含めて、
「人の精神性を主に構築している要素は、
言語である」ということは何度もお話してきましたよね?
たとえば、マインドマップの創始者といわれる
トニーブザンは人の精神をこう定義しています。
1、言語(language)
2、言語間のつながり(association)
3、イメージ(image)
※言語一つ一つにイメージがくっついていて、
複数の言語がそれぞれつながりあっているのが
『マインドマップ』、つまり『精神地図』。
これでマインドマップを*書く*よう指導していますね、
ブザン博士は。
そこで、彼の話に戻るんですが、
彼、そもそも3浪に失敗していた理由は、
と考えると・・・・
はい、そうです。
彼は3浪している自分から、キラキラ眩しい
太陽のもとで、桜舞い散る大学の門をくぐりたい。
そんな自分に変わりたかった。
でも、その暗闇の溝から太陽が照らす草原にまで
至る崖ののぼり道が彼には見えていなかった。
だからその道筋を説明する言語世界をインストール
するだけでよかったですね、彼は。
登ろうとするモチベーションだけはありましたから。
「変わりたい、けど変われない」
行間を埋めるとこうなりますね。
=「自分【の言語世界を】変えたいけど、
【別の言語世界を反復していないので】、
自分【の言語世界】が変わらない。」
で、いつの間にか、いつもの自分のつぶやきが
はじまっている。
「どうせ、無理だろう。」
実際の牢屋に入っていることにはすぐ気づくけども、
自分の言語世界という牢屋に逆戻りしたことには、
気づきにくい。
言語の世界は見えないから。
反復練習によってしか外国語という言語世界を
獲得できないのと同様に、反復によってしか、
自分が思い描く言語世界(ステージ)に到達すること
はできない。
外国語の参考書めぐりをして計画的な反復学習が
できないと、いつまでたっても外国語が身につかない
のと同様に、
人生の参考書めぐりをして反復学習ができないと、
自分が思い描く言語世界(ステージ)にはいつまで
たっても到達できない、という恐ろしい事実。
「あ、この本、いいかも」
でも、その場限り。
反復して読み返し、行動に移すこともなく、
本棚でいつの間にかホコリをかぶっている。
有料講座の方(ご興味があればページメニュー右下をご覧ください)では外国語だけでなく、
自分の言語世界を短期間で書き換える方法として
使うことができます。
特にリスニングのノウハウですね。
ケーススタディを中心としながら、
めちゃめちゃ細かく説明してますから。
*この方法*を学ぶと、3浪して失敗していようが、
有名国立大学理系トップ合格とかも余裕で可能に
なってくるわけですよ。
「無理」とか思っているのは、単に言語世界の
違いですね。
まとめ:
1、目標としているステージの言語世界のモデルをみつける
2、その言語世界を反復して学ぶ
3、その言語世界の考え方に沿って行動するようになる
4、世界がひらける
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阿部拝