インド旅行でふと実感したこと。何故、インドの牛の糞の「臭い」ではなく*匂い*なのか?

インドでもそうなんですが、

動物の糞は第三世界の地区では重要な燃料源です。


牛の糞を垣根の壁に貼って乾かしていました。

だから、よく糞のニオイがするわけです。



不思議なのは、あまり「臭くない」、

それどころか「いい匂い」なんです。


あなた:「うんこがいい『匂い』ですって?

阿部さんの鼻は臭いニオイを嗅いでも反応しないほど、

すでに曲がっているんでつか?」



いえ。


うんこだけだと臭いんです。


ある女性もいい匂いだといっていました。

では、どんな情況でそうなるんでしょうか?


土とコンビネートする時です。


初めてデリー空港に降り立ったとき、

それはそれは真夏の真っ只中のことでした。



空港の電光掲示板に示されている気温は摂氏42度。


コツーン、コツーンと足音が響くほどに

しーんと静まり返った空港からでると、

そこは荒涼とした黄土の荒地。


私は錆びたエアインディアの飛行機の中で知り合った

日本人女性とデリー市内を回ることになりました。


彼女と荒涼とした大地に一筋はしるコンクリート道路を

歩いていると、彼女は突然空を仰ぎながら、こう叫びま

した。


「ああ!いい匂い!」


驚きました。


同時にそのとき、ちょうどそう感じていたからです。


土と糞の混ざった匂いを嗅ぐと、

何故か胸の中が広がる感じがしました。



と、同時に思い出していたのは、脳の構造でした。

そして、こんなことを考えていました。



「脳は、大きく分けて一番下から脳幹、大脳辺縁系、

大脳新皮質となっている。


一番下から最も原始的な脳で、それぞれ別名爬虫類的

脳、哺乳類的脳、人間的脳というように、進化の順番で

古い脳の上に新しい脳がかぶさっているわけだ。


爬虫類的脳は最も原始的な生命活動、

つまり反射本能などを司り哺乳類的脳は主に感情、

人間的脳は主に言語活動を司る。


その中で嗅覚が主に属するのは、哺乳類的脳だ。



私の住んでいる横浜は、

都会でコンクリートに囲まれていて、ニオイが少ない。

(六角屋のラーメンの匂いは「強烈」だが)



とすれば、哺乳類的脳にたいする刺激が日常生活では、

ここインドに比べて、少ないわけだ。


自然と人間の離別とは、三つの脳同士の間の離別と考え

てもいんじゃないか。」とこう考えたのです。


つまり、

先進国では主に言語活動で仕事をする人が多くなってい

ますが、


この傾向は、

人間的脳にたいする使用頻度の偏りを示していて、

より本能的な脳の使用頻度の減少を示しているのだ

といえるんじゃないでしょうかね、<お名前>さん?



心理学者のユングはこのようにいっていました。



「過去から離れて、本当の進化はありえない。」



私は、インドの「匂い」の経験から、

三つの脳を全体的に使用していく必要性を感じたん

です。


そして、

恋愛でもこの全体的脳の領域で共感があってこそ成就

するものなのだ、


と勝手に自分の恋愛観を打ち立てたのは、

当時22歳のときのことでした。


(↑勝手に考えてろ、と友人に突っ込まれましたが。。。)



当時の思い出した格言


「バカになれ!」アントニオ猪木


阿部

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